ずいぶん長い間放置してしまいました。
いろいろあったもので。。。
とりあえず続きです。こちら初めての方は、まず『マッサージのおもひで1』をお読み下さい。
たま父にの車に乗せられ北へ走ること約30分。
隣町の田舎めいた場所に辿り着く。。。
更地に5・6件、同じつくりの小さな平屋の家が肩を寄せ合うように建っている。
その前に車を止めるたま父。
定期的に壁の塗り替えなどしてあるようだが、家の造りからして、築30年は経ってそうだ。
山の麓に小さい同じ造りの家が集まって建ってる風景は、まるで童話の世界のようだなとウキウキするたま。
たまは幼い頃から、ピーターラビットの世界が大好きで、今でも絵本やフィギュアを見て浸る癖がある。
無理やりその世界に結びつけ、しばし空想に浸るたま。うーんいい感じ。。。
車から降りると、たま父は自分の実家に行くときのように、なれた感じでスタスタ歩き、「はり
・灸・あんま ○○」と書かれた看板がつけられている家の引き戸をガラッと開け、「すいませーん!!」とすごい大音量で叫ぶ。
誰も出てこない。。。
「こんにちはー!!いませんかー!?」叫ぶたま父。
たま いくら耳が遠いといっても、そんな奥行きのない家。居ないのでは?
すると隣の家の引き戸がガラッと開き、中からインチキ臭い中華まんのキャラクターのような、ぽってりしたおじさんが出てくる。
たま、素敵なイギリスの森の中から、インチキ中華へ瞬間移動!
その中華おじさんを見るなり、たま父は「ああ!どうもどうも!」と親しい笑顔を向ける。
たま この人がゴッドハンドを持つあんま師か?隣で茶でも飲んでたか?
すると中華おじさんは、あんま屋の看板のある家の中に向かって、「おいさーん、お客さんだよー!!!」とまたしても大音量で叫ぶ。
たま父「あんまのおじいさんは耳が遠いからね、お隣のこのおじさんがいろいろお世話してるんだよ。」
不思議そうにしているたまに小声で説明してくれる。。。
すると、やっと家の中から、細くて小さな体の、大きな眼鏡をかけたおじいさんが、ちょこまかちょこまか(←ここすごく早く読む)と出てくる。
このおじいさん絶対背中にネジついてる・・・そう考えたのも束の間、驚くべき、おじいさんの第一声。
「いやッ!これは!先生!来てくださいましたかッ!」(耳が遠いので、声が信じられないくらいデカイ)
たま(((・Д・≡・Д・)))センセイ??誰?
「いやややッ(たま父、あわててる)どうも。。。今日はこの子を連れて来ました~」
ちょっと困った感じで、でもにこやかに答えるたま父。。。 なんかあんまり聞いてないおじいさん。。。
たま衝撃の事実Σ(゜ω゜)
そうか、父さんは、たまの知らない間にサラリーマン辞めて先生になってたんだ。。。どうして一言、言ってくれなかったんだろ。もしかして知らなかったのはたまだけ?たま母とたま姉は知ってたのかな?父さん訳アリなんだ。。。
隙を見て、たま父の腕を突付き、ドキドキしながら聞いてみる。
「父さん・・・何の先生?」
たま父「えッ!あぁ うん・・・・・お医者さん・・・」
たま「えっ!!」
たま父「・・・・だと思ってるんだよ、おじいさんは父さんのことを何故か。何度も違うって言ったんだけどね、もう面倒だから、はいはいって言っとくの。」
困った顔で説明しながらも、ちょっと気分よげなたま父。
たま「なぁんだ、びっくりしちゃったよ。。。」
再びおじいさんへの説明に戻るたま父。
たま父「今日は私じゃなくて、この子をお願いします。」
中華おじさん、たま父の言葉をおじいさんの耳元で叫ぶ。。。通訳?
おじいさん「あい!わかりました!」(声デカイ)
たま父「あっこの子は私の娘ね。」
中華おじさんが通訳
おじいさんニッコリ。大きく頷く。「わかっとりますけ、先生。」(声デカイ)そして、(・∀・)にやにや
たま父「首が酷く凝ってるから。あと全身も適当に。痩せてるから力ゆっくり入れてやって。」
中華おじさんが通訳
おじいさんニッコリ。「ええ具合にしときますけ、先生。」(声デカイ)
たま父「じゃあ、40~50分後に迎えに来るから。」 えっ!?
たま父「おじいさんが変なこと言っても適当に相槌打っとけばいいから。」変なことって??
たま父「一人暮らしで耳が遠いせいか、独り言が多くてね、、、こないだ父さん来たとき玄関から呼んでも出てこなくて、台所の小窓が開いてたから、外から覗いたら、、、」覗いたら!?
「モクモクと上がる煙の中で、